出雲大社から日御碕へ通じる県道沿いに、歌舞伎の創始者と云われる出雲お国の顕彰塔が建つ奉納山公園がある。二番札所養命寺は、道路をへだてた向い側にある。
養命寺の正参道は県道とは反対側だが、一番からは、県道横の墓地の中を通って観音堂の裏手より入るのが便利である。
本尊は聖観世音菩薩で行基菩薩の作と云われる。秘仏により三十三年毎に開扉される。観音堂は宝形造りの瓦葺で、四角形の露盤に宝殊をおさめた出雲地方独特の建築様式で、江戸期以前の姿を今なおとどめている。草創期については、縁起等を記録した資料がないために詳細は明らかではない。
養命寺にお参りしたら、是非とも時間を作って、奉納山公園に立ち寄ってみるのもおもしろい。公園は小高い丘になっているが、中腹にあるお国の顕彰塔を通って頂上までは、徒歩でも十五分とかからない。頂上には展望台が建ててあり、そこからの眺望がすばらしい。国譲り神話の舞台となった稲佐浜や、国引き神話の園の長浜などが一望できる。しばし神代の昔に想いを馳せてみるのはいかがだろうか。
ひろきよに すめるわがみの すえまでも わこうのかげを たのむばかりぞ

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